伊達成実の家紋

小袖の本を古本屋で入手しまして、これがたいそう面白い!
そして資料として上杉謙信所用(伝)の小袖が12領現存してあり、その詳細が載っていた。

家紋が染め付けられた帷子の写真があり、これは!と、思ったのです。そう、上杉謙信は上杉家の養子に入った人ですから上杉家の家紋を使っている。
当たり前じゃん、はい、そうです。
何が言いたいのかと言うと、しげ部のしげは伊達成実のしげ。そうです。伊達成実の父親、伊達実元は上杉家の当主 上杉定実 の養子に入る予定だったので、その引き出物として家紋も賜っていたのです。
兄の晴宗が父親である稙宗に不服を持って内乱が起こってしまったせいで養子の話は有耶無耶になり、実元は最終的に伊達家重鎮として収まりました。しかし家紋は上杉家に返還はしておらず、それが後に政宗も使用するようになり、現在の竹に雀になったという経過があるのです。

実元が養子に入らなかったので、空席となった 上杉定実 のあとを継いだのが長尾家からやってきた上杉謙信なのです。故に謙信が使っていた家紋は成実や政宗が使っていたであろう家紋のデザインと同じかほぼ同じものではないかと仮定したのです。

で、その小袖の家紋をざっくりトレースしたのが、これです!

本気でざっくりですね!しかしこれで誰かが偶然家紋の資料を求めてこのサイトにやってきても、「おお!これが本物の家紋!」と、誤解しないで済むのです。ざっくりバンザイ!

さてさて、瑞巌寺には政宗の木造がります。スーパーハンサムな木造です。数年前、東北博物館でガラスケースなしに展示されていた時は3時間も鑑賞していたのに全く飽きなかった木造です。

伊達政宗木造

こちらはお祭りのときに公開されたレプリカです。
この甲冑の草摺にご注目ください。

伊達政宗の木造レプリカ家紋

わかりますでしょうか。竹の雀の家紋がついています。上杉謙信の小袖の家紋とほぼ同じです。

この木造の本物は政宗が亡くなった後に愛姫が作らせたというもので、家紋は当時のもので間違いはないと思います。

伊達成実が使用していた竹に雀の家紋も、細身に描かれたスズメが羽を広げて2羽向かい合い、竹は葉が3枚が3箇所、だと思うのです。

成実の資料を探して小袖の本を眺めていたわけではないですが、あらゆるものは成実に通じるんだなあと、しみじみ感激したのです。

そう、好きなものはすべての道に通じるのです。断じて通じるのです!