作った甲冑のその後の姿
さて。
甲冑を作ったあとはどうなるのか、という話です。
結論から言えば、全く問題ないとこと、壊れる部分が出てきます。
まずは出来上がった当初の写真です。こちらはしげ部の完成見本として使用しています。
それから6年、その間、自分でも着ました。
甲冑教室などではいろんな方に着用してもらいました。
たまにレンタルしました。
甲冑教室の見本として、山梨、宮城、東京、福岡、兵庫、さらには個人の依頼でニューヨーク、法人の依頼でタイへと、世界を旅してきたのです。
作った部長なんかより、よっぽど旅しています。
ではそれでどうなったかといえば・・・
今の姿はかなり年季が入っています。
兜は吹返は取れちゃいました。三日月の前立ては端が折れました。
胴はボンドで貼った縁取りなど、剥がれました。つやなし粗大ですが、塗装したところは7割剥がれています。
黄色い飾り紐も、ひとつ取れちゃいました。
脛当ては布が破れました。足にくくる紐もなくなりました。
佩楯は黄色い紐が汚れていますが、破損はなし。
面頬も作ったときの姿をキープ。
籠手も使用感はあるものの、破損はありません。
自分で作った甲冑がどこまでもつのか、使用頻度にもよりましょうが手入れ次第ではかなり長いあいだ使えると思います。
壊れるのはボンドで貼った部分、紐が解ける、前立てが折れる、といったことが多いようです。
ボンドが剥がれたら貼り直せばOK!
紐が解けたら、結び直すか、威し直せばOK!
前立てが壊れたら作り直せばOK!
かつての武将たちも手入れしながら、修復しながら使っていたはずです。
自分で作った甲冑なら、修復だってなんとかなります。
修復ついでに布を貼ったりしてリフォームも楽しそうです。
壊れるまで使い切れば、それも本望。
さて、手作り甲冑の今現在、いかがでしたか?
使えないと感じるか、長く持つなと感じるか、それは皆様のご自由に!
ちょいと甲冑、作ってみようかなって思ったらしげ部にご相談を!
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