南蛮服って何?

この間から急に南蛮服に興味が湧いた部長です。ここで語ろうとしている南蛮服というのは、いわゆる戦国時代から江戸初期にかけて異人さんが日本にやってきた時を題材に描かれた異人さんの着ている服、のことです。

いわゆる南蛮屏風ですね

南蛮屏風はいくつも現存するものがあり、その姿を見るとおおよそ同じようなファッションで描かれています。
このダボダボパンツ、すごく特徴的です。
16世紀~17世紀のヨーロッパ絵画を見ると、かぼちゃパンツを履いた王様なんかがいますよね。trunk hose とかいう名前がついているようです。

中に詰め物をして膨らみをもたせていたらしいです。そして上のシャツをdoubletといい、ウエストで切り替えられた短いスカートみたいなものが付いているのが特徴です。

これ~!こんな感じ!
1610年

ではあの南蛮屏風の服はというと、上着はともかく、ズボンは微妙にイメージが違います。短パンはヨーロッパ由来で、足首までのものはポルトガルの植民地アラビア一帯の服であるという論文もありました。そうなってくると部長には残念ながら情報を追えなくなるので、ざっくり、こんな形のズボンであった、と、今は考えるしかなさそうです。

で、このだぼだぼズボンは日本に上陸し、カルサンという名前で定着します。秀吉の醍醐の花見の図にカルサン姿の秀吉がいます。

家康のカルサン、というものも現存しているらしく、寸法が載っていたのでそそくさと再現してみました。

家康のカルサン原寸アバウト復元

生地がどんな色柄だったかはわからないですが、ざっくり作るとこういう形になりました。

見事な「モンペ」です。

西洋、アジアを経由してやってきたかぼちゃのパンツは日本風にアレンジされ、大名たちに愛され、そして庶民の野良着へと変貌を遂げたのでした。もんぺバンザイ!

一方、シャツの方はというと、西洋風のものはご存知のように定着することなく幕末までなりを潜めることになります。戦国時代のシャツとしては加藤清正のシャツが残っています。これが見事なまでに doublet そのまんまです。掲載可能な写真がないので検索していただけたらと。画像はもんぺ以外ウィキペディアです。

結局、屏風に描かれた特徴的な南蛮服の正確なところは不明です。黒字に金色(?)のラインが入ったパンツは実際あったのか。 絵としての形式を重んじた結果のスタイルか。でも格子柄なんかはアジア由来な感じもするから、やっぱり見たんだろうし。
云々考えて、 屏風絵の服を再現してみたら面白いのではと思った次第です。


部長は実際に黒地に金の刺繍が入ったマントやパンツを身に着けた人がいたのだと思います。それは異人さんか、異人のスタイルを見て日本の職人が作ったものか、その辺も考えると一層楽しいですね!

なにかヒントをお持ちの方、ウエルカムです!