日本の甲冑と西洋の甲冑

さて。今更ですが、
アメリカのドラマシリーズ、ゲーム・オブ・スローンズを見てしまいました。来年第8シーズンで完結するらしいのですが、見ているのはまだシーズン1の半ばなので、初期も初期です。
ヨーロッパ中世騎士風味の大人のファンタジーです。

作中で騎士同士の馬上槍試合、一騎打ちの場面が出てきました。
映画ロック・ユーのあれですね。

ファンタジーではあるけれど大体の雰囲気は中世と同じテイストです。馬上の鎧、こんなやつです。

フル装備で重たいと思います。着用したことはないので実感は不明です。
メトロポリタン西洋甲冑
隙間なく金属で覆うスタイル。馬上試合用の甲冑でなければ意外と動きは軽快らしいですが・・・。

いっぽう我ら日本の武将の甲冑は、室町あたりから歩兵戦がメインになり、重たい甲冑は簡略、軽量化され、戦国~江戸初期に当世具足なるものが出来ました。

さらに西洋甲冑のスタイルを取り入れたのが南蛮甲冑と言われるもの。

南蛮甲冑

鉄のみで構成される西洋甲冑に比べて、日本の甲冑は布も使うし、紐も使う。隙間もいっぱいあるので動きやすいんですよね。
これは着用経験があるので断言できます。
重さ10キロ程度ならほぼ気になりません。(いや、自分が着用したのはせいぜい10分程度の時間なので、長時間はしんどいのはしんどいはずです)

日本の甲冑が西洋のように金属で覆ってしまわなかった理由は、研究者におまかせするとして、しかし単純に動きやすくないと山城を攻略したり狭い土地を自在に動き回るのは厳しいと思うのです。

メトロポリタン 日本の甲冑展示

草摺と呼ばれる、スカートのような部分は6~9枚に別れているので脚さばきが軽快です。山中を移動したり動き回るのに楽だと思います。熱もこもりません。
紐で調節できるフリーサイズなので使いまわしも可能です。
壊れても紐でつなげれば補修も楽にできます。
折りたためば場所も取りませんから持ち運びにも便利です。

鉄を漆で覆うのでサビも防ぐのは湿気の多い日本の知恵かもしれません。

革に絵を付けたり紐の色で装飾を施すのは、十二単を生んだ日本的感覚のような気もします。

日本甲冑贔屓なので、日本の甲冑が勝ち、とか言っちゃいそうですね。
土台が違うので勝ち負けはないのですけどもね。

疑問を呈するなら、雨の多い日本で紐布を多用舌甲冑は濡れるとぐっしょり重たくなりそうではありますが、どうなんでしょうかね。西洋甲冑なら濡れても重量には影響しないと思うのですが、
当世具足はまだマシとしても鎌倉時代あたりの大鎧が雨に濡れたらえらいことになりそうです。大雨の中では戦わないのかしら?

 

さて、あなたの好みはの甲冑はなんですか?

 

野口哲哉

 

 

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