装束制作について

最近装束に関しての質問が寄せられることが多いので、記事にします。

 

おおむね、「本物と同じものがほしい」「本物を勉強したい」といった内容です。

この場合の本物とは、その時代、例えば平安時代に実際着用していた直衣や水干、例えば鎌倉時代に使われていた袴、を、現代の素材を使ってできるだけ当時のものに近いもの、当時の縫い方を再現したもの、という感じです。

しげ部の装束は全て博物館や装束体験、書籍、ネットで販売されている装束を見て、それらを元にオリジナルで再現しています。お客様の用途に添って省略している部分もあれば、足している部分もあります。ミシンもバンバン使います。当時の縫い方はわかりません。文字情報としてほんの少し、知っている程度です。

生地は化繊や絹、麻など安易に入手可能なものです。

化繊、絹の中古布

化繊の金襴
絹の有職故実の柄の生地は高額ですがこれも一般人にも買うことは可能です。

具体的なお店の名前などは忘れましたが、いつくかあるようです。

 

毛沓も制作しますが、これも資料などを元に、自分で型紙を起こし、フェイク素材を使用してそれらしく見えるように作ったものなので、果たして鎌倉時代に同じ処方、同じ型紙であったかと問われれば、それは全くわかりません。

毛沓の靴底を登山用の滑らないモノに変えてほしいという要望もありました。

 

しげ部で制作する装束は、本物ではありません。
用途に合わせた衣装です。

 

いうなれば舞台衣装です。

 

普段着ではない、けれど着る目的があって着る。その目的に合わせて、出来る範囲で制作しています。

例えば既製品だと同じものを着ている人に会うのが嫌、
例えば、子供用、女性用、サイズが規格外、等。

その目的が「本物を着たい」「本物を勉強したい」方には、残念ながらしげ部の「出来る範囲」外、ということになるのです。

 

縫い方はどうであれ、有職故実素材が手に入り、形(型紙)も文献によって資料があるものに関しては、制作は可能です。たとえば、この直衣。型の資料を基に現代素材で作りました。

直衣、指貫制作

 

しげ部の装束製作例はこちらにもあります。
http://shigebu.minibird.jp/kacchu-isyo.html

 

用途に合わせて、制作いたします。
オリジナル装束ご依頼はしげ部まで!