19世紀のイギリス・フランスファッション講座
19世紀のイギリス・フランスファッション講座に出掛けました。
約1時間のプチ講座でしたが、なかなか興味深い話でした。
頂いた6pのテキストも充実!
まずはルイ16世とかロココの時代、ベルばらですね、あの時代は想像し易いと思うのですが、フリルだの刺繍だので綺羅びやかです。マリーアントワネットの衣装もすごいです。
以下画像全てウィキペディアより
布が歩いています。
噂によればドレスの中には虫よけの薬がぶら下がっていたとか。
高貴な人は体を洗うのが無粋とされていたので、軽く手をふく程度で後は香水まみれだとか、道にはうんこが窓からばらまかれるのでハイヒールが誕生したとか、汚い事この上ないヨーロッパですが、ドレスは優雅です。
旦那さんもキラキラしてます。
そんなコンナですが一方イギリスでは徐々に装飾を廃していくのでありました。この頃盛んだった精神論などの影響だそうです。
で、おフランスでは革命が起こりナポレオンの登場とともに、いきなり女性のドレスが変化します。
下着のようなペラペラな綿でできたドレスの登場です。
あまりにも生地が薄いため、指輪に通ると言われたそうです。
ナポレオンの奥さんです。
ぺらっぺらです。露出度が半端無いです。インドから綿が入ったといいます。
風邪引くよ。(これ1枚で外出してたわけじゃないだろうけど)
が、ナポレオン時代も長く続かず、会議は踊り、結局王政に戻るとドレスもペラペラから少し厚手に戻り、再びドレスの裾がふんわりした昔風になっていきます。
ナポレオン時代よりはデコラティックに。風邪引かなそうです。
風と共に去りぬみたいな、コルセットで絞りまくるスタイルですね。ナポレオンから50年でこの変化!
しかしこれを最後に昔の小学生が描くようなドレスは姿を消します。
そして男性ファッションはルイ16世から世紀末ロンドンの怪盗ルパンみたいなビジュアルに近づいていきます。燕尾服がお目見えです。
ナポレオン時代の燕尾服。軍装もこんな感じですよね。
ウエストをギュウギュウに絞った燕尾服の登場。
男性用コルセットもあったようです。
ルパンみたいな燕尾服になりました。
さて、男性もウエストギュウギュウです。
太ったらどうするのだという質問には
「ダンディは太ってはいけない」
それだけなんだそうです。
服に合わせて体型を作れってことです。
それも長くは続かず、ゆったりした形に変わっていきます。
太った仕立屋の仕業かもしれないです。
そしてコートに襟をつけたのがイギリス。
アウトドアに快適なように、考えられたのが定着したようです。
更にモーニングと呼ばれる形は午前中に着る服、昼、夜と、服装にはルールがあり、
そういうことも気にしないと時代イラスト、漫画は描けないようです。
女性は足首を見せてはいけないルールがあるのでブーツが出来たとか、でも夜会では見せてもいいのだとか。
そんな感じであっという間の1時間でした。もちろん他にもいろいろな情報がありました。
さて。
男性服といえば背広。
ロンドンのセビロ-という通りに仕立て屋さんが集中していたから名づけられたという定説です。
面白いのは男性のおしゃれの基本はイギリス発祥で、
女性はフランス発祥を好んでいたということ。
既に四半世紀前、イギリスにった時に感じたのが、とにかくデパートにおいてある服がダサい。なぜこうなる、って言うくらいダサい。
その後パリに渡ったらいきなりおしゃれなのでありまして。
デザイン力に何故もこうまで差がでるのかしら。あ、ご飯もね。
イギリスに想像力がないとは思えない。幽霊や妖精をあんなにも愛してやまない国。衣食住で言えば圧倒的ガーデニング力。
なのに衣食がなぜもああなった。
不思議の国イギリス。
でも魅力は果てしないんだよなあ・・・。