伊達政宗言行録~木村宇右衛門覚書

木村宇右衛門覚書

 

伊達好きのバイブル、伊達政宗言行録~木村宇右衛門覚書~です。

絶版で古本でしか購入できないのですが、やっとこさ手に入れました。

ご存じない方のために簡単に説明すると、政宗の小姓、木村宇右衛門という人が政宗と過ごす中で聞いたり体験したりした事柄を書き残したものを、まとめた本です。現代語訳はありません。
くう~~~~っっ!

 

知るかぎりでは東京都立図書館、神奈川県立図書館にあります。

手にはいらないよ~。借りられないよ~、という方、
政宗公御名語集
という、別の書物も存在します。

こちらはパソコンお持ちならPDFで無料ダウンロード可能です。
内容はダブっているものもあるので、おすすめです。

 

 

さてさて。
木村宇右衛門覚書ですが、エピソードそのものも面白いのですが、読み方としてとっても興味深いブロクを紹介します。

青葉城資料展示館の学芸員さんのブログです。

http://ameblo.jp/yoshiohsawa/entry-11446984922.html

覚書に関する政宗のリンク思考の考察で、朝鮮出兵と慶長使節を同時に語っていることから、政宗の中ではこの2つは強く結びついている、というのです。
(違ってたらすいません)

 

なるほど、確かに人は誰かに語る時「A」という出来事を語りつつ、そういえば「B」って出来事も会ったよなあ、みたいに、AとBを関連付けて別の時間枠で起こった出来事を喋ったりします。

覚書がどこまで正確に政宗が語った事を記録しているのかがわからないですが、そういったリンク思考という目線で読んでみるのも、また面白い発見があるかもしれないです。

 

仮にこの覚書が全て政宗が喋った言葉そのままだとすれば、政宗の思考がかなり読み解けるんですが、しかし政宗は小姓以外の人や、小姓に語った記録以外の事も喋っているわけで、それを厳選して残した記録は宇右衛門がより印象的だった事柄なのでしょう。

政宗のことを書きつつ、しかしこの本の主人公は著者の宇右衛門って思います。

宇右衛門が大好きだった政宗の言葉を宇右衛門チョイスで綴っているんですから。宇右衛門思考の政宗像、ってことにもなるわけです。

成実が残した「政宗記」は、成実の立場と目線で書いた政宗像なのでしょう。

 

 

こっからちょっと別の話。

覚書本文中に、宇右衛門は輝宗公のことにもたくさん触れています。
宇右衛門はすべて「てり宗」と、文字表記しています。

輝宗は「てるむね」ではなく正しくは「てりむね」なのでしょうか。

なんだか美味しそうな名前です。

 

で、別の書物ですが、ビスカイノが記録したスペイン語の書物があり、その中で仙台のことを「Genday」 と表記しているのです。

今のスペイン語読みなら「フェンダイ」「ヘンダイ」って感じ?
400年前のスペイン語の読み方がわからないので「センダイ」に一番近い発音表記だったかもしれないが 果たして政宗は仙台をどういう発音してたのか気になると、ツイートしたところ、岩出山に暮らすおばあちゃんは「せんでぇ」に近い発音だった、という返信がありました。

こんな本を買ってみまして。

戦国の日本語

戦国の日本語 河出書房新社

この本を読んだ印象では、政宗の生きた時代の発音は母音がはっきりしていなくてイメージとしては日本全国ズーズー弁というか、アイヌ語というかそんな感じを受けました。

ならば仙台は「Genday」、フェ(へ)ンディという、口をはっきり開けない母音がフランス語みたいな中間音だったのでは、と思ったり。

 

なんにせよ、タイムスリップしてうまいこと政宗や成実と出会えたとしても何一つ言葉は通じなさそうです。文字のやり取りも不可能そうです。

せつない・・・。

政宗と成実の会話

 

 

部長では政宗言行録を書くことは叶いそうもありません。