伊達政宗と時代劇メディア
「伊達政宗と時代劇メディア」という書籍を購入しました。
こちらは、2014年に仙台市で行われた時代考証学会第4回フォーラムでの内容をまとめた本です。で、その時のテーマが、タイトル通り、伊達政宗と時代劇メディアでした。
部長は残念無念、このフォーラムには参加していませんでしたが、こうして1冊の本になってくれるとはありがたいことこのうえなし!です。
まだ冒頭しか読んでないのですが、「政宗を読み直す」という項目がいきなり面白いのです。著者は仙台市博物館の菅野正道さんです。以前は「だて部」でもお世話になりました。ありがとうございます。
で、内容はと申しますと、現在世間で認識されている「伊達政宗」と、歴史の「伊達政宗」の間に大きなギャップがある、と言うもの。
世間で認識されている、大河ドラマ独眼竜政宗が下敷きになった人物像や、商品の宣伝のため、いつの間にか定着した「〇〇は、政宗が作った」といったような逸話が史実っぽく語られていることへの苦言といいましょうか、ズバッと痛快な文章が綴られており、思わず拍手したくなりました。
何度か書きましたが、部長が伊達家の歴史にハマるきっかけは戦国BASARAでした。
それまでは伊達政宗という名前はうっすらぼんやりと聞いたことあるけど、それがいつの時代の人物で、どこにいたかとかまったく知らない、恐ろしいほどの戦国無知でした。
独眼竜政宗も見たことがなかったのですよ。ハイ。
で、BASARAはご存知、トンデモゲームなので、話は歴史のレの字もあっていない、ハチャメチャストーリーです。空飛んでますから。
ゆえに、間違っていることを承知で面白いと思い、いきなり吉川弘文館とかで政宗に関する歴史を辿ってみたのです。
あんまりないケースだと思うんですが、世間での認識を知らずに、正しいと思われる歴史から入ったのでその後たくさん目にする逸話は逸話としてぼんやりと受け止めていました。
その後で初めてDVDで独眼竜政宗を見たのです。
すっげーーーーー面白かった!!
ケン・ワタナベかっこよすぎ。いや、輝宗様に惚れました。
その後、東北の伊達家の足跡をたどる旅が始まったのです。
無論、歴史はまだまだわからないことのほうが圧倒的に多くて、何を聞いても「ほー!、凄い!うわーーー!」の繰り返しです。
で、紹介したこの本は、歴史の「かんがえかた」を教えてくれます。
良書です。いや、まだ始めの30ページくらいしか読んでないけど、いい本です。
仙台市などでしか店頭にないという話ですが、通販でもゲットできますので、こちらから申し込んでくださいね~!
http://www.konp.co.jp/pub/products/detail.php?product_id=25
仙台市で買える本屋さんは、千葉真弓さんが紹介してくださっています。
http://blog.kahoku.co.jp/dokuganryu-masamune/2016/10/post-336.html
先日はじめてお会いしたんですが、千葉真弓さんもまた、歴史に対する考え方が非常に目からウロコな、現実に即した面から攻めてくれるので、まだ読んでいない方は
河北新報かほピョン子供新聞連載・独眼竜政宗と、楽屋裏をセットで読んでください。
さて、これから千葉さんが書いた「政宗を描くって大変!~制約から始まる可能性~」を読むのだ。