板橋区立郷土資料館の特別展「武具繚乱」へ

2017年3月26日まで開催中の、板橋区立郷土資料館の特別展「武具繚乱」へ行ってきました。

今日は日本甲冑武具研究保存会のYさんの解説付き。
集まった3~40名ほどの方々は、熱心に話を聞いたり質問したりで、40分程度の予定が2時間近くは話があったでしょうかw

 

今回の甲冑は、個人蔵の甲冑を寄付したことによる展示会で、江戸時代の武具がメインです。
いわゆる実戦期ではない甲冑ですね。


こちらは江戸時代初期~中期の作品。

 

甲冑の場合、誰が使っていたか、というのがわかることは極稀で、殆どは由来がはっきりしないそうです。
甲冑に限らず、ですが。

 

ビックネームが出ると、人はそこだけに価値を見出してしまいがちなので、詐欺も増えるという罠です。

 

骨董品でもアートでも普段の生活グッズでも、評価にこだわらず、「なんか好き!これ惹かれる!」と思うものが自分にとっての価値なのです。

 

甲冑の話に戻りましょうか。

 

 

だから、半端な知識で「ここがこうだから時代はあれで、誰それと同じ形式だからこれはいいものだ!」など言わず、なんかかっこいいじゃん、形がきれいだ、まずはそれで十分なのです。

 

とはいいつつも、贔屓の武将がいれば、当然そこにまつわる武具があれば、きれいとか形がとか言う前に、脳内大フィーバーなわけですが。骨董を買うときは気をつけてね。

 

展示中で撮影可能なものを幾つか紹介!

これ、仏胴に革を貼ったもの。高級バックのようです。ええと、モダンだと言いたいのです。

 

 

壷袖。裏面を展示してくれるのは非常にありがたい!
壷袖、とは、袖の先端が下に行くほどすぼまっている形のこと。

 

ふう、きれいな威しですね・・・。

 

 

甲冑を見ていると、全体的に地味な印象ですが、紐や布は何度か修復したもので、当時のものとは違うことがほとんど。さらに、修復した紐、布でさえ時間が経ち色あせているわけです。
で、さらにさらに修復する時に、色あせたものに近いように修復するので、新品の紐でもわざと色あせ加工をするのです。

 

できたてホヤホヤな、例えば秀吉や家康、謙信の甲冑は、どれほど鮮やかであったことか。

この日、解説にあたっていたYさんは、しげ部部長にとって大変お世話になっている方で、久々にお会いしてちょっとだけお話していたんですが、合戦の風景はリオのカーニバルのようにドハデだったんじゃないか、などと、部長のバカっぽい発言に、

「個々に趣向を凝らした装備なら、あるいはそういう感じかも」と、ちゃんと答えてくれました。

さらに、一見地味な兜を例にとって
「例えばこれは地味ですが、前立てを刺す金具がとても大きいので、結構大きな前立てだった可能性があり、更に兜のてっぺんに螺旋のネジ穴があるので、頭の天辺にも立物がついていたと考えられる」

と、解説してくれました。

ああ、そういうところを見るんだなあ、と、すごく勉強になったのでした。

 

 

なんというか、甲冑というのは、改めて自由なジャンルだなあと思うのです。
階級で色や形が決められていたわけでもないし、戦場で着用するんだから、基本防御に心を砕いているのかと思いきや、そうでもなかったり。

政宗の場合は、防御ありきの甲冑だとは思うのですが、
まあ、やっぱりわかりません。

 

甲冑鑑賞のポイントは、「すき、嫌いプラス自分の溢れ出る妄想」でいいんだと思います。

 

いや、もうちょっと知りたいよ、という方は
日本甲冑武具研究保存会で月1で行われている会合に顔を出してみるのはいかがでしょうか。会員以外、素人さん、初心者、どなたでもOKです。
http://japanese-armor.org/jpn/

 

宣伝したよ、Yさん!